木の特性を知る
命ある木は個性豊かです。
無垢、無塗装の自然に近い木たちと
暮らすにあたり、少しその特徴を
ご紹介します。
木には節(ふし)があります。
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節は、木が成長していく過程で、
幹からのびやかに伸ばしている枝の部分。
自然に力強く生きている証です。
個性として受け取っていただけたら
嬉しいです。
木は、伸縮します。
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湿度の高い日は水分を吸って膨らみ、
乾燥している日は自らの水分を空気中に出して
呼吸しています。
それにより調湿効果をもたらしてくれます。
しなやかさが、強さになる。
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あさひが使用する構造材は杉です。
杉はやわらかく、強度的に弱いのでは?と思われがちですが、そのやわらかさこそが強さの要になります。曲げわっぱや杉樽に使われるように、杉には特有の強いしなりがあります。これは曲がりやすいということではなく、曲げても折れにくいということです。とても曲げに強いのです。このしなやかさこそが、地震の時に、免震力となります。
また、さらに木本来の強さをいかすために、乾燥の仕方にもこだわった木材です。クラシック音楽を聴かせ、心地よい波動を与えながら常温熟成し、木が本来持っている油分やエキスを残した独自の乾燥方法をした木材です。高温で機械乾燥された木材は、油分やエキスもとんでしなりも弱く折れやすくなりますが、音響熟成®木材は、曲げに強いしなやかさを残した木材です。また、音響熟成®木材は圧縮、引っ張り、曲げなどの強度性能についても、第三者機関による調査で、高い評価を受けています。
木は乾きながら強くなる。
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木を組んだ後、乾燥していくにつれて柱や梁などに割れが生じることがあります。これは木の特性としていたしかたないことですが、家には全く問題ありません。
芯のある木は、中心に向かって乾燥していき、割れが生じます。割れる(乾燥が進む)につれて自然乾燥した無垢材は強くなるといわれています。割れが大きいほど曲げに対して強いともいわれています。木が生きている証としてぜひ知っていきたいと思います。
何百年、何千年と建っている木造建築の柱や梁にもたくさんの割れが入っています。割れに対して不安をお持ちの方も、木の自然な姿として見守っていただけたらと思います。
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